収支見通しと現行料金制度の維持
いわき市水道局
3
目
次
Ⅰ
長期財政収支見通し(
40
年間)
Ⅱ
平成
27
年度決算の状況
Ⅲ
新たな経営プランの骨子(
10
年間)
Ⅳ
中期経営計画(前期)に係る収支見通し(5年間)
4
Ⅰ
長期財政収支見通し(
40
年間)
※ 平成27年5月28日 第4回経営審議会
資料6「いわき市水道局におけるアセットマネジメントの取組 初版」 41頁からの抜粋
※ 長期財政収支見通し(40年間)は、平成25年度決算に基づき平成27年3月に試算したものである。
5
2
長期財政収支見通し(
40
年間)【年度別明細】
※ 5年間隔で表示していた長期財政収支見通し(40年間)を、年度別に可視化したものである。
(水道料金収入の今後の見通しを併せて示す。)
「投資可能額」が「更新需要」 を上回っており、投資可能
6
Ⅱ
平成
27
年度決算の状況
1
収益的収支(税抜)
上水道+簡易水道 (単位 : 億円)
※1 この表は、長期財政収支見通し(40年間)の初年度分である平成27年度計画値と決算額を比較したものである。
※2 収入は、給水収益が加入件数の増加や猛暑の影響などにより計画を約3.2%上回ったことなどから、計画の約10%増となった。
※3 支出は、維持管理費などの経費削減に努めたことなどから、計画の約7.3%減となった。
※4 純利益の決算額は、東京電力賠償金(6.3億円)を除くと22.1億円となり、差は8.8億円となる。
水道水をつくり、お届けするための収支
長期財政収支A 決算額B 差(B-A)
93.6 102.9 9.3
・計画有収水量 3,690.1万㎥
・決算有収水量 3,805.8万㎥ (115.7万㎥増) ・計画2,371件
・決算2,748件 (377件増)
その他 9.7 16.0 6.3 ・東京電力賠償金の皆増(6.3)等
80.3 74.5 △ 5.8
人件費 10.7 10.3 △ 0.4
維持管理費 ・委託料の減(△1.4)
(委託料、修繕費等) ・修繕費の減(△1.3) 等
減価償却費 31.9 31.3 △ 0.6
支払利息 6.7 6.6 △ 0.1
・薬品費の減(△0.5) ・補助金の減(△0.3) 等
13.3 28.4 15.1
区 分
収入合計 (A)
支出合計 (B)
給水加入金 給水収益
純利益 (A)-(B)
その他
差の主な理由
24.4 21.3 △ 3.1
△ 1.6
5.0 6.6
平成27年度
81.3 83.9 2.6
0.4 3.0
7
2
資本的収支(税込)
上水道+簡易水道 (単位:億円)
水道施設を整備するための費用と財源
※1 収入は、基幹浄水場連絡管整備事業に係る他会計繰入金の減などにより、計画の約5.5%減となった。
※2 支出は、建設改良費の次年度への繰越などにより、計画の約22.5%減となった。
※3 資金残額の差45.0億円から、次年度への繰越工事の資金15.7億円を除いた差は29.3億円となる。
長期財政収支A 決算額B 差(B-A)
18.3 17.2 △ 1.1
企業債 5.1 5.5 0.4
国庫補助金 1.1 2.0 0.9 ・災害復旧(区画整理)事業の増等
他会計繰入金 9.2 8.1 △ 1.1 ・基幹浄水場連絡管整備事業の減等
その他 2.9 1.6 △ 1.3 ・工事負担金の減
75.8 58.7 △ 17.1
建設改良費 55.6 38.5 △ 17.1 ・次年度への工事の繰越、入札差金による減等
企業債償還金 20.2 20.2 0.0
57.5 41.5 △ 16.0
37.4 82.4 45.0
・純利益の増(15.1) 等
支出合計 (D)
区 分 平成27年度 差の主な理由
収入合計 (C)
収支不足額(E)=(D)-(C)
資金残高(G)=(F)-(E)
29.0 123.9
94.9
補てん財源 (F)
具体的な取組
・水道水源の保全と監視
・水質管理体制の充実と設備の強化 ・放射性物質のモニタリング ・給水装置等の適正管理の促進
など
・基幹浄水場連絡管の整備
・管路の耐震化
・浄水・配水施設の耐震化
・浄水・配水施設及び管路の更新
など
・専門性に富む人材の育成と配置 ・企業債適正管理計画の推進 ・適正な水道料金制度の維持・検証 ・市循環型オフィスづくり行動計画
の推進
・お客さま意見の把握と活用 ・給水サービスの充実
など
8
Ⅲ
新たな経営プランの骨子(
10
年間)
基本 理念 (継続)
基本理念のもとに
「方向性」 想定する目標と効果
未
来
に
引
き
継
ぐ
い
わ
き
の
水
道
~
安
全
で
お
い
し
い
水
を
必
要
な
だ
け
~
1.1 水安全対策の着実な実施
→良好な水質の保持
1.2 水質検査の充実
→適正な水質管理の維持
1.3 安心して飲める水道の普及促進
2.1 水需要を踏まえた施設再編
→施設の最適化、安定化
2.2 老朽度にあわせた更新
→施設の耐震化
2.3 危機管理意識の向上
→非常時対策の強化
3.1 計画的な人材育成
→専門性の維持とスキルアップ
3.2 効率的で効果的な運営
→財務体質と組織の強化
3.3 環境負荷低減
→社会貢献
3.4 効果的な広報活動の実施
→お客さまとのコミュニケーションの推進
3.5 連携・協働の推進
→水道サービスの向上
水
道
水
の
安
全
の
確
保
【
安
全
】
確
実
な
給
水
の
確
保
【
強
靭
】
供
給
体
制
の
持
続
性
の
確
保
【
持
続
】
1
安全でおいしい 水道水の供給
・水源から蛇口まで の一元的な対策の推 進により、安心して 飲める水道を目指す
2
最適で災害に強い 施設・体制の整備
・水需要や震災経験 を踏まえた水道シス テムの見直しにより、 効率的で災害に強い 水道を目指す
3
持続可能な経営基 盤の確立
・本格的な人口減少 社会にあっても、不 断の経営努力により、 持続性のある水道を 目指す
※ 平成28年3月24日 第9回経営審議会
資料14「新たな経営プランの考え方(修正案)」から抜粋(一部修正)
計画を実現するための具体的な取組を設定
9
Ⅳ
中期経営計画(前期)に係る収支見通し(5年間)
経営プラン(10年間)
1
中期経営計画の基本的な考え方
中期経営計画
(前期) 中期経営計画(後期)
・中期経営計画は、更新計画等の長期的な水道施設の整備方針と整合を図り、本市水道事業の 基本理念の達成に向けて、経営プランの方向性に基づく5年間の投資内容等の具体的な施策 を展開するもの
・長期財政収支見通しで見込んだ平成29年度から5年分の更新需要と投資可能額の範囲内で、
新たな経営プラン(10年間)の方向性を踏まえて、中期経営計画(前期5年間)を策定し、
10
・水道料金収入である「給水収益」は、給水人口の減少、節水型社会の進行、景気の低迷による
大口需要の減などにより減少すると見込んだもの
・「給水加入金」は、震災後、住宅需要の増加により増加しているが、今後は、復興需要も落ち 着き、給水人口の減少などにより、震災前と同様に減少すると見込んだもの
上水道+簡易水道 (単位 : 億円)
2
収益的収入全体
※ 長期財政収支見通し(40年間・4頁)のうち、H29~H33分を年度ごとに展開した
もの(以下、各頁とも同じ)
H29 H30 H31 H32 H33 合計
89.9 89.0 88.1 87.1 86.0 440.1
給水収益 79.4 78.5 77.7 76.9 75.8 388.3
給水加入金 1.0 1.0 1.0 0.9 0.9 4.8
その他 9.5 9.5 9.4 9.3 9.3 47.0
区 分
11
・水需要予測に基づく、現行水道料金体系による水道料金収入の積算
《水需要と水道料金の明細》
区 分 H29 H30 H31 H32 H33 中期経営計画 (前期)
水需要 3,607.4万㎥ 3,565.2万㎥ 3,523.1万㎥ 3,481.2万㎥ 3,429.4万㎥ 17,606.3万㎥ 水道料金収入 79.4億円 78.5億円 77.7億円 76.9億円 75.8億円 388.3億円
12
・「人件費」は、直近5年間の実績に基づいた金額で一定と見込んだもの
・「維持管理費」のうち、委託料は、直近5年間の実績に基づいた金額で一定と見込んだもの
修繕費は、直近5年間の実績に基づいた金額に、老朽管の増加による漏水修繕の増加分を
加算して見込んだもの
・「減価償却費」は、既に取得した資産と、新たな経営計画期間中に取得する資産の償却額を
加算して見込んだもの
・企業債の利息である「支払利息」は、既に借り入れた企業債と、新たに借り入れる企業債の 利息額を加算して見込んだもの
上水道+簡易水道 (単位 : 億円)
3
収益的支出全体
H29 H30 H31 H32 H33 合計
79.1 79.1 79.2 79.3 78.9 395.6
人件費 10.4 10.4 10.4 10.4 10.4 52.0
維持管理費
(委託料、修繕費等)
減価償却費 35.3 35.6 35.9 36.3 36.2 179.3
支払利息 6.1 5.9 5.7 5.5 5.3 28.5
その他 3.6 3.6 3.6 3.6 3.6 18.0
支出合計 (B)
区 分
117.8
13
・人件費は、職員数の増減はないものとし、年間給与額も一定として見込んだもの
・維持管理費のうち、委託料は現在の委託業務形態が継続するものとし、修繕費は直近5年間の 平均額に、施設の老朽化分を加味して見込んだもの
《収益的支出の明細》
区 分 H29 H30 H31 H32 H33 中期経営計画 (前期)
人件費 10.4億円 10.4億円 10.4億円 10.4億円 10.4億円 52.0億円
維持管理費 23.7億円 23.6億円 23.6億円 23.5億円 23.4億円 117.8億円
減価償却費 35.3億円 35.6億円 35.9億円 36.3億円 36.2億円 179.3億円
支払利息 6.1億円 5.9億円 5.7億円 5.5億円 5.3億円 28.5億円
その他の支出 3.6億円 3.6億円 3.6億円 3.6億円 3.6億円 18.0億円
14
・「企業債」は、40年後の企業債残高が、給水収益の2倍程度となることを目標に見込んだもの
・「国庫補助金」は、国庫補助対象となる建設改良費に応じて見込んだもの ・「他会計繰入金」は、繰入対象となる建設改良費等に応じて見込んだもの
※ 国庫補助金及び他会計繰入金は、現行制度が引き続くものとして見込んだもの
上水道+簡易水道 (単位 : 億円)
4
資本的収入全体
H29 H30 H31 H32 H33 合計
20.1 20.8 21.7 22.8 25.8 111.2
企業債 11.0 11.0 11.0 11.0 11.0 55.0
国庫補助金 4.4 4.7 4.8 5.2 6.2 25.3
他会計繰入金 4.7 5.1 5.9 6.6 8.6 30.9
区 分
15
《企業債発行額と企業債残高》
区 分 H29 H30 H31 H32 H33 中期経営計画 (前期)
企業債発行額 11.0億円 11.0億円 11.0億円 11.0億円 11.0億円 55.0億円
企業債残高 270.6億円 261.5億円 252.2億円 242.8億円 233.1億円 -
給水収益に対する
企業債残高の割合 340.8% 333.1% 324.6% 315.7% 307.5% -
・これまで、企業債残高の縮減に努めてきたが、今後も企業債残高は縮減していく
16
・「建設改良費」は、工事請負費、工事関連委託料、固定資産購入費等を見込んだもの ・「企業債償還金」は、既に借り入れた企業債と、新たに借り入れる企業債の元金償還額を
加算して見込んだもの
上水道+簡易水道 (単位 : 億円)
5
資本的支出全体
・基幹浄水場連絡管の整備 ・管路の耐震化
・浄水・配水施設の耐震化
・浄水・配水施設及び管路の更新
など
主な建設改良費の取組
H29 H30 H31 H32 H33 合計
55.6 60.0 64.5 61.6 64.3 306.0
建設改良費 33.5 38.2 42.5 39.4 41.9 195.5
企業債償還金等 22.1 21.8 22.0 22.2 22.4 110.5
区 分
17
《5年間の投資規模》
平均投資額 39.1億円
区 分 H29 H30 H31 H32 H33 中期経営計画 (前期)
1 浄水施設 5.0億円 5.1億円 4.8億円 4.4億円 4.3億円 23.6億円
2 配水施設 27.4億円 32.0億円 36.5億円 33.8億円 36.4億円 166.1億円
3 その他 1.1億円 1.1億円 1.2億円 1.2億円 1.2億円 5.8億円
4 合計 33.5億円 38.2億円 42.5億円 39.4億円 41.9億円 195.5億円
・浄水施設関係では、浄水施設(平・上野原・山玉の3基幹浄水場)の耐震化事業 他
・配水施設関係では、基幹浄水場連絡管整備事業、管路耐震化(老朽管の更新等)事業
(災害時優先給水施設(病院)中心) 他
18
・5年間の収入合計は440.1億円、5年間の支出合計は395.6億円
・以上から、5年間の純利益合計は44.5億円
⑴
収益的収支(
5
年間)
※ 10頁から13頁をまとめたもの上水道+簡易水道 (単位 : 億円)
6
収支見通し全体
H29 H30 H31 H32 H33 合計
89.9 89.0 88.1 87.1 86.0 440.1
給水収益 79.4 78.5 77.7 76.9 75.8 388.3
給水加入金 1.0 1.0 1.0 0.9 0.9 4.8
その他 9.5 9.5 9.4 9.3 9.3 47.0
79.1 79.1 79.2 79.3 78.9 395.6
人件費 10.4 10.4 10.4 10.4 10.4 52.0
維持管理費
(委託料、修繕費等)
減価償却費 35.3 35.6 35.9 36.3 36.2 179.3
支払利息 6.1 5.9 5.7 5.5 5.3 28.5
その他 3.6 3.6 3.6 3.6 3.6 18.0
10.8 9.9 8.9 7.8 7.1 44.5
117.8
区 分
収入合計 (A)
支出合計 (B)
23.7 23.6 23.6 23.5 23.4
19
・5年間の収入合計は111.2億円、5年間の支出合計は306.0億円
・以上から、5年間の収支不足額合計は194.8億円
・この結果、5年後のH33末の資金残額は35.7億円
⑵
資本的収支(
5
年間)
※ 14頁から17頁をまとめたもの上水道+簡易水道 (単位 : 億円)
H29 H30 H31 H32 H33 合計
20.1 20.8 21.7 22.8 25.8 111.2
企業債 11.0 11.0 11.0 11.0 11.0 55.0
国庫補助金 4.4 4.7 4.8 5.2 6.2 25.3
他会計繰入金 4.7 5.1 5.9 6.6 8.6 30.9
55.6 60.0 64.5 61.6 64.3 306.0
建設改良費 33.5 38.2 42.5 39.4 41.9 195.5
企業債償還金等 22.1 21.8 22.0 22.2 22.4 110.5
194.8
区 分
収入合計(C)
支出合計(D)
収支不足額
(E)=(D)-(C) 35.5 39.2 42.8 38.8 38.5
35.7 -
(純利益、減価償却費等)
資金残高 29.3 32.5 31.6 33.8
72.6 74.2 -
補てん財源(F) 64.8 71.7 74.4
20
Ⅴ
現行料金制度の維持の考え方
現行水道料金の維持を前提として、平成
27
年3月にアセットマネジメントの手法を活
用して試算した長期財政収支見通し(40年間・
4
頁)においては、今後
20
年間程度は資金
不足が生じないと見込んでおり、将来にわたって安定的に事業を継続していくための中
長期的な経営の指針となる新たな経営プランの計画期間(平成
29
年度から平成
38
年度ま
での
10
年間)においても、現在の経営環境に大きな変更は生じないと想定すれば、資金
不足に陥らず事業運営は可能と見込まれます。
本市では、新たな経営プランの計画期間の
10
年間のうち前半5年間については、新た
21
参考(水道事業会計のしくみ)
○
収益的収支と資本的収支
・収益的収支…水道水をつくり、お届けするための収支
・資本的収支…水道施設を整備するための費用と財源
○
収益的収支と資本的収支、補てん財源の関係
そ の 他
他 会 計 繰 入 金 国 庫 補 助 金
補てん
企 業 債
建 設 改 良 費
企 業 債 償 還 金
収 益 的 収 入 収 益 的 支 出 資 本 的 収 入 資 本 的 支 出
収 益 的 収 支 資 本 的 収 支
補 て ん 財 源
長 期 前 受金 戻入 給 水 収 益
そ の 他
人 件 費
維 持 管 理 費
支 払 利 息
そ の 他
減 価 償 却 費
(長期前受金戻入分を除く)
純 利 益